毎年夏恒例の Domino Lounge 大阪 in 京都(8/22) に参加してきました。


今年も最後はお楽しみの「鴨川の川床懇親会」付き!
会場は「615_SpemoLIVING京都五条」という、
いわゆる会議室とは全然違うラウンジスタイルの空間で、
雰囲気からして特別感がありました。


本日のアジェンダは以下の様になります。

・HCLのありがたいお話
・CData MCP Serversを使ってみた
・DominoとAPI連携で実現!中国木材のFAX業務DX事例
・NotesとBI(ビューの向こう側)
・次世代エース養成ワークショップとコミュニケーション
・ユーザー事例いろいろ
・あの頃敵だったGetAllEntriesByKeyが、実は最強だった件
・LotusScript 自作分析ツール - 概要の紹介 と アイデア募集!
・脱Notesと自己嫌悪は同じ
・V12から変わったTLS証明書の管理
・ほんとにあったDominoの怖い話2025

その後の懇親会は川床です!


セッション内容ピックアップ


〇HCLのありがたいお話

まずは定番のHCLセッションから。
最近ちょっと話題になった「技術情報ページにアクセスできない問題」について詳しい説明がありました。
原因は公開していたドメインが削除されたことだそうです。現在は別サイトに移行済み。
 

HCLSoftware 情報:https://note-hclsoftware.com/
Helpについて:https://support.hcl-software.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0123384
Designer 日本語ヘルプ(株式会社エフ様のHP内):
https://portal.effect-force.com/desighelp/index.html
 

さらにDominoのAI関連「DominoIQ」の展望についても紹介。まだまだ発展途上ですが、「Notesらしい進化」に期待です。


〇CData MCP Serversを使ってみた


「異種データをまとめて扱える接続サーバー」というフレーズからして惹かれますよね。
発表では、ベータ版を実際にセットアップして使ってみた体験談が語られました。
設定はサポートの手厚さもあってスムーズ
レスポンスも良好、ただしデータ量が多い場合は制限あり(ベータ版ゆえ??)
いまなら無料で試せるそうなので、ちょっと触ってみたいと思いました。

現在ベータ版が無料ですので、今がチャンス。この機会に試してみてはどうでしょうか。
CDataURL:https://jp.cdata.com/solutions/mcp/

 

〇DominoとAPI連携で実現!中国木材のFAX業務DX事例


広島から現地参加していただいた発表。
木造住宅の米松シェアが全国95% という中国木材さんのFAX送信業務を、Domino+API連携で自動化した事例です。

メリットはかなり実感的:
・複合機を入れ替えるたびの面倒な設定が不要に
・エラー検知が早くなる
・紙切れや不具合のストレスから解放
・電話線を引かなくていいのでレイアウト変更も楽に
・送信履歴が明確に残る
 などなど

「FAX」という一見アナログな業務でも、Dominoをうまく使えばここまで改善できるんだなと驚きでした。

今回の対応につきましては、こちらでも紹介されています:https://blogs.opentext.com/ja/fax2mail-user-case-studies-chugokumokuzai-jp/
 

Notesユーザ様作業改善のお話は聞きごたえがありますよね。

 

〇NotesとBI(ビューの向こう側)(アマノ株式会社)

神奈川から遙々来られた時間の空気のあのアマノ様です。
今回は「Notesビューの限界をBIツールで補完する」というリアルな現場事例でした。
これで何が変わったかというと…
・フィルターが一瞬でかけられる
・CSV出力が簡単
・見た目がすっきり&グラフ出力も楽々
・入力画面を工夫して「紙に出力する数」を減らせた
 

一方で、Notesビューにも強みはあります。型の自由さや、列ごとの表示のしやすさはBIにはない良さ。
「Notesの良さを残しつつ、BIで補完」というハイブリッドな使い方はかなり実践的でした。

Notesのユーザ事例は日本人はすきですよね。皆様がどのように使われているか気になるところです。
発表ありがとうございました。

 

〇次世代エース養成ワークショップとコミュニケーション


ノーツコンソーシアムが主催した若手向けワークショップの報告。
アンケートでは 7〜8割が満足 という結果。ただし準備や主催側のコミュニケーション不足など課題も明確に。

逆にいうと改善ポイントが見えたので、次回はもっと良いものになりそうです。

9月にはWeb開催で次世代エース養成ワークショップが開催されます。ご興味がある方はぜひ参加ください。
https://www.notescons.gr.jp/home.nsf/blog.xsp?action=openDocument&documentId=D92C0630EB9E944749258CE500498B37


〇ユーザー事例いろいろ

・Dominoバックアップ
標準の「dominobackup.nsf」を利用し、バックアップ先はAWS S3
1TB超のデータ転送では高速化が課題になる、というリアルな指摘も
 

・添付ファイルをクラウドストレージに保存
文書に直接添付せず、クラウドに置いてリンクで管理
ファイル名にユニークIDを付与する工夫で「UNID確定前のドラフト問題」を解決

細かい工夫が積み重なって「現実に使える仕組み」になるのが面白いところです。
資料も公開予定ですのでご確認ください。


〇あの頃敵だったGetAllEntriesByKeyが、実は最強だった件


Notes文書を複数件数検索するときに用いる関数で
GetAllEntriesByKeyというものがR5で登場以前まではGetAllDocumentsByKeyを使用
昔は「サーバを落とすから使っちゃダメ!」とまで言われていた関数。
でも今や高速で安定、さらにビューの列順で整列して取得できる便利さから「むしろ最強」という評価に。
こういう“再発見”の話は聞いていて楽しいですね。

 

〇LotusScript 自作分析ツール - 概要の紹介 と アイデア募集!


発表者さんが「関数名が分かりにくい」「番号に意味がない」など、自分の困りごとをきっかけにツールを開発中とのこと。
開発中の画面などを見せていただきながら現状についてお話していたきました。
画面イメージも見せてもらいましたが、確かに便利そう。追加アイデア募集中!

今まで作成されたツールはMISC Marketに登録されているものもあります。ご興味のある方はこちら:https://miscmarket.stores.jp/


〇V12から変わったTLS証明書の管理

バージョン12.0.1から証明書管理の仕組みが大きく変更。
certstore.nsf+CertMgrタスクで管理
ACMEによる自動証明書発行にも対応

私はあまり証明書業務をやらないので少し難しかったですが、Nomad Webなどを使う場合は避けて通れない知識。
資料のURLも紹介されていたので後でチェックしておこうと思います。

 

〇脱Notesと自己嫌悪は同じ


脱Notesの考え方と自己嫌悪の考え方につてのお話でした。
一風変わったディスカッション形式のセッション。
隣の芝は青い」という感覚は誰しも持っていて、今ある価値を見失いがちになる…という話に妙に納得しました。
技術に限らず、何事も立ち止まって「本当に必要か?」を考える姿勢って大事ですよね。

 

〇ほんとにあったDominoの怖い話2025


夏の恒例セッション!
ただし今回はオフレコ的な内容が多く、残念ながら外には出せないとのこと。
でも「自分も似たミスをしてないかな…」と背筋が寒くなる、そんな時間でした。
 

懇親会は川床

そして夜はお待ちかね、鴨川の川床での懇親会。
ここ数年は天候に泣かされて室内開催になることも多かったですが、今年は無事に床で開催できました!
涼しい風と川のせせらぎの中で飲むお酒とNotes談義、これぞ夏のDomino Loungeの醍醐味ですね~もうすでに次回が待ち遠しいです。

まとめ

新技術や事例で学びがあり、現場のリアルな工夫や「怖い話」で背筋を伸ばされ、最後は川床でリラックス。今回も内容の濃い一日でした。
 

資料はノーツコンソーシアム会員向けに公開いたします。
公開先:https://domino.notescons.gr.jp/blog/discuss_bt5.nsf/frmMain.xsp/.....
ノーツコンソーシアム:https://www.notescons.gr.jp/
 

そして来月は DominoHub 2025 Osaka も開催されます!興味のある方はぜひご参加を。
https://www.dominohub.net/

 

それでは本日はこの辺で失礼いたします。                大阪研 米原