ザ・ノーツ研究会の2018年度の2回目のブログです。
今回は、今年の8月から10月に提供されたIBM Notes/Domino V10 Beta版を実際に導入してみようという実証実験を行いましたので、その報告をいたします。
■テーマ 「IBM Notes/Domino V10 Beta版実証実験評価」
■日時 2018年8月7日(火) 13:30~17:30
2018年9月11日(火) 13:30~17:30
2018年10月9日(火) 13:30~17:30
■場所 日本アイ・ビー・エム本社(箱崎事業所)
Announcing the IBM Domino V10 portfolio beta program: Sign up today
https://ibm.co/2yaMKTL
実際にハンズオンの環境で各グループに分かれ、評価を行いました。評価結果は以下の通りです。
検証は最初から3~4チームに分かれて行いました。
1.IBM Domino V10 Betaのインストール
IBM Domino V10 Beta1では、あらかじめインストール/セットアップされたものを利用しましたが、IBM Domino V10 Beta2では、クラスタ構成に新機能が追加されたので、各チームでセットアップを行いました。
チームごとにより2~3台のDominoクラスタ構成が組まれました。
ここですでにチームメンバーの特色が出たようで、新鮮な感じが味わえました。
2.IBM Notes V10 Betaのインストール
IBM Notes V10 BetaもDominoと同様でした。
ユーザーを何人登録するのか?というところも、管理者ユーザーだけいればいいというところや、数人のユーザーを登録しているチームもありました。
3.各チームの検証
各チームからは、以下のような報告がなされました。
- Domino DesignerのJVMは1.8になった
- Notesクライアントの設定画面のうち、Sametime関連のプロパティが大きく変更されている
- 会議招集の日付が修正されているのを確認した(全角から半角になった)
- 添付ファイル名で全文検索ができるようになった(不具合があったがFP10で改修された)
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg22015733
- Symmetric Clusterの構築を試みたが、うまくいくチームといかないチームがあったので、設定内容と手順をきちんと確認できるようにしたい
- Lotus ScriptによるHTTPRequestの検証を行ったところ、うまく取得できた。ただし、データの加工方法や取得データの長さなどいくつかの制限事項があり、製品版での改善を期待する
- Domino Query Languageがサーバーコンソールとコマンドプロンプトで動作するのを確認したが、現状では、件数しか取得できないので、製品版での改善を期待する
このほか、いくつかの不具合?が確認されました。今後のInterim Fixで修正されることを期待しましょう。
- デザイナヘルプが見づらくなった
- ヘルプのバージョン情報のフィーチャーの画面がちょっと変わっている
- Domino DesignerでXPagesのデータソースが機能しない(機能させるのに手間がかかる)
4.総括
8~10月の3ヶ月にわたって行われた実証実験の詳細結果については、
IBM Notes/Domino Day 2018 Autumn Tokyo
https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/ndday18t/
で発表いたしました。
たくさんの方に聴いていただき、またよい感想をいただけたようで感謝しています。
これを受けまして、11月22日に行われるノーツコンソーシアムオープンセミナーでもセッションを受け持つことになりました。
10月10日の発表ではベータ版の報告に留まりましたが、オープンセミナーでの発表時には正式リリース版の検証報告もできるかもしれません!
是非、会場までお越しいただき、どのような内容だったのかを直接お聴きください。
お申し込みは、以下のリンクから行ってください。
https://www.notescons.gr.jp/home.nsf/content.xsp?documentId=BF52C6FA52DFA87449258315003868FC
「ザ・ノーツ研究会」メンバー一同、心よりお待ち申し上げております。
以上