『ザ・ノーツ研究会』から最初のブログ投稿となります。
 

簡単にザ・ノーツ研究会のご紹介をさせていただくと、今年度は、『IBM Notes/Dominoに関する理解を深め、より効果的な活用の実現につながる研究を行う。』ことを目的に、25名のメンバーで研究会をスタートしました♪
 

今年度のメインとなる研究テーマですが、IBM Notes/Domino 9.0.1 Feature Pack 8 (FP8) 新機能について実機による検証やIBM Verse On-Premiseのインストール実施などを行う予定となっています。
 

昨年までは、Notes コンソーシアムFESTAにて研究会発表を行ってきましたが、今年度より、より早く研究会で実施検証した内容をお伝えしたく、ブログによる研究内容の共有も行っていくこととなりましたので、多くの方に読んでもらえればと思います♪

早速ですが、2017年5月9日(火)に2回目の『ザ・ノーツ研究会』が開催されましたので、その報告をアップします!

 

--------------

■テーマ 「IBM Notes/Domino 9.0.1 FP8 新機能評価」
■日時 2017年5月9日(火) 13:30~17:00
■場所 日本アイ・ビー・エム本社(箱崎事業所)

今回は新機能評価として、IBM Domino 9.0.1FP8の新機能について評価を行ないました。
 

IBM Domino 9.0.1 Social Edition フィーチャーパック 8 の新機能 
参考資料)https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSKTMJ_9.0.1/admin/over_whats_new_in_fp8.html

 

実際にハンズオンの環境で各グループに分かれ、評価を行いました。評価結果は以下の通りです。

1.データベース外にビューを移動する。
2.文書サマリーデータの上限を 16 MB に増やす。

 

1. ビューをデータベース外に移動する

下記情報ページを参考に設定を行い、検証を行いました。
参考資料)https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSKTMJ_9.0.1/admin/admn_moving_views_out_of_databases.html


①検索
 今まで通り、普通に検索できます。特に検索スピード等も変わらない様です。

 

②Dominoサーバー停止し、データベース外に作成した索引ファイルを消してみました。
 次回Dominoサーバー起動時に索引ファイルが再作成され、検索も問題無く動作しました。

 

③Dominoサーバー動作中に索引ファイルを移動させてみました。
 Notesデータベースを開こうとしても「エラー:ドライブが準備できていません。」とエラーメッセージが表示され、開く事が出来なかったので、移動させたファイルを戻してみたところ、通常通りデータベースを開くことができました。

 Dominoサーバー動作中にファイルシステムに異常が発生したり、ファイルが消失した場合など、どの様に復旧させるのか、手段は確立できませんでしたので、その点での検証はできませんでした。

①~③の結果、使用するにはトランザクションログの設定が必要だったり、運用面で考慮しなければならない部分もありますが、概ね研究会メンバーには好評でした。


2. 文書サマリーデータの上限を 16 MB に増やす

こちらも下記情報を参考に事前の設定を行います。
参考資料)https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSKTMJ_9.0.1/admin/admn_increase_document_summary_data_limit.html


①テキストフィールドに32KB以上が記述された文書を作成する。

 機能の設定前は保存時にワーニングメッセージが表示されていましたが、設定後は特にメッセージは表示されなくなりました。
テキストフィールドに32KB以上記載されるDBというのもそう多くは無いかと思いますが、有用な機能かと判断しました。


その他の新機能について検証してみました。詳細は割愛しますが、仕様通りの動作となりました。

・ IBM Domino で提供される Java JRE バージョン 1.8。
・すべてのメールファイルで「メッセージの冒頭の表示」機能を有効にする。
・ インターネットメッセージへの転送または返信時に MIME 形式を保持する。
研究会の様子

 

新機能を様々な観点で評価する機会はあまりありませんので、非常に有意義でした♪




研究会後、イタリアンレストランで懇親会を行いました。

懇親会の様子

 

 

次回の研究会ではNotesクライアント側とアプリケーション開発関連の新機能について、検証予定です。
 

 最後に、本ブログに記載した検証結果につきましては、研究会内の時間内、ハンズオン環境で実施した報告となるため、結果についての保証はできかねますので、予めご了承ください。


研究会メンバー 中原