2019年1月10日に日本IBM本社にて、講師に、Andrew Manby氏、Barry Rosen氏、Mat Newman氏の3氏を迎えてDomino V11 Jamが開催されました。

参加者は、IBM Notes/Dominoのお客様、ビジネスパートナー、ノーツコンソーシアムの研究会リーダーやIBM Champions for ICSを中心としたメンバーで30名近くが出席しました。

このJamは昨年 IBM Notes/Domino V10 をテーマに行われたJamのDomino V11版という形で、世界各国で行われているものです。
https://www.ibm.com/blogs/collaboration-solutions/2018/11/26/find-your-city-domino-v11-jams/
日本は世界で6番目、アジアでは3番目の開催国だそうです。
1. Domino V10の成果と今後について
まず、Domino V10での成果についての説明とこれからの予定についての話がありました。
おさらいになりますが、概ね以下のような内容です。
(1) Domino V10の新機能
・[アプリケーション機能]
JavaScript & Node.js の実装
・[プラットフォームの拡充]
CentOSのサポート
dockerによるコンテナ化
・[Admin機能の充実]
New RelicによるDominoのモニタリング
Notes DBの自己修復機能
(2) まもなくリリースされるもの
・ランゲージパック(日本語等)
・Domino for IBM I
・Domino Mobile Apps
(3) 今年度中にリリースを予定しているもの
・Sametime 10 Limited Use(2019年前半のリリース予定)
・Sametime 10(2019年後半のリリース予定)
・WebSphereとDB2から解放するとのこと
※ IBM Enterprise Integratorは未定とのことです

さらにDomino V11での予定として、android版のDomino Mobile Appsをリリースする計画もあるという話があり、会場からは歓声がわいていました。
そして、今回のJamでもワークショップという形で3つのことを実施しました。
ワークショップは、「Developer(開発者)」「Business User(利用者)」「Admin(運用管理者)」としての立場になって行うので、参加者がどの立場になりたいかでチーム分けが行われました。
なぜか、開発者は人気がなく、IBM Champions for ICS のメンバー4名だけという歪なチーム編成になっていました。
2. ワークショップ1
以下のことに対して、メンバーが考えていることを付箋紙に書き、ホワイトボードに貼り付けるという形で行われました。
(1) タスク
(2) 決定事項
(3) 成果
(4) チャレンジ
その後、同じような付箋紙の内容を分類分けして、名称をつけます。
名称をつけたら、チーム内でどの分類が一番良い意見なのかを投票します。
最後に、チームごとに一番良かった内容を発表して、参加者全員で共有しました。
ここでは、「運用管理者」チームで「ADとDominoの連携をもっと密にしてほしい」といった意見が出ていましたが、なんとDomino V11での強化ポイントの一つであるということで、是非協力してほしい!と言われていました。日本からの意見が製品に反映されるかもしれないということで大きな期待が寄せられますね!

3. ワークショップ2
以下のことの問題点を付箋紙に書いてホワイトボードに貼り付けるという形で行われました。
(1) メール
(2) アプリ
(3) 統合環境
こちらもワークショップ1と同じようにカテゴライズ、ラベリング、投票、発表という形で行われました。

4. ワークショップ3
以下の6つについてアイディアを出すという形で行われました。これも付箋紙に書いてホワイトボードに貼り付けるという形で行われました。ただし、開発者、利用者、運用管理者という立場は関係なしという感じでした。
(1) ビジネスユーザーがアプリを作るために何が必要か?
(2) メール&統合コラボレーションの進化
(3) Domino開発者の進化/JavaScript
(4) 管理者の運用を改善
(5) 製品標準テンプレート/AppStoreについて
(6) Dominoのオープンアーキテクチャ
こちらもワークショップ1、2と同じようにカテゴライズ、ラベリング、投票、発表という形で行われました。ただし、チーム分けがなかったので、カテゴライズ~投票は、全員で行われました。
Notes/Dominoにはテンプレートが少ない!ということでもっと多くのテンプレートを用意してほしいということで、様々な種類のテンプレートのアイディアが出ていました。
日本では承認ワークフローが多いようで、それを標準テンプレートにしてほしいという意見があったのですが、なかなか理解してもらえなかったようです。このあたり、日本IBM殿からのフォローに期待したいところですね。
