昨年は佐賀県武雄市にて、中山鉄工所様におけるNotes利用環境と工場見学会を開催ましたが、今年は赤崎理事が所属する株式会社イノスにお邪魔してイノスにおけるNotes利用環境を見学しました。

イノス福岡本社のある博多駅は、福岡空港から地下鉄たった二駅でアクセスできる非常に便利な場所にあります。博多駅筑紫口から徒歩5分の恵まれた立地であっという間にオフィスに到着しました。懐かしいLotus Business Partnerの盾やPepper君がお出迎えしてくれました。

 

イノスは、”働き方改革”が叫ばれるずっと前から場所にとらわれる事のないNotesによる持ち帰り開発を武器に多様な働き方の取組みを進め内閣府などから評価されています。清潔感のある広々としたオフィスには、多くの女性エンジニアがNotesやWatson、Pepperを使うためのアプリケーション開発に勤しんでいました。

 

イノスでは、業務の多くがNotesアプリケーションで完結しています。ほとんどのアプリケーションがNotesクライアントとWebブラウザから利用できる環境に整備されており、自社アプリケーションの開発やWeb化は閑散期にエンジニアの教育目的で実施する事もあるそうです。

 

赤崎理事から経営者の観点で人事施策や社員のモチベーションを維持・向上させるための苦労話しなどユーモアを交えて自社環境をご説明いただきました。エンジニアの業務経験や保有資格などもNotesのアプリケーションで管理され、柔軟なアクセス権により参照できる内容や人をコントロールしていました。東京の顧客案件も多く、社員の出張に関するルールや休暇などの申請ワークフローもNotesで管理されています。

 

また、新入社員の採用試験では、面接やエントリーシートに書かれているプログラミング経験では測りかねるロジカルな思考や利用者を思いやるデザインセンスを見るために無償ライセンスのIBM Domino Designerを使って@関数による開発を取り入れているそうです。

 

IBM Watsonにも早くから取り組まれており、昨年のノーツコンソーシアムオープンセミナーで扱ったNotesで育てるWatson APIコンシェルジュを作ろうの様なNotesアプリケーションの規程・制度および社内ルールの問い合わせBOTを社員向けに着手しています。加えて、新卒採用における学生からの問い合わせ対応をする仕組みをPepperに搭載する検討もされているそうです。

 

エンジニアの世界でありながら、女性がイキイキと活躍するそんな環境がありました。

 

反省会では、呼子のイカとゴマ鯖や馬刺しなど九州の美味しい物をいただきながらNotes談義に花が咲きました。反省会を早めに失礼し、少しでも震災や大雨などの復興の応援になればと帰りは地元企業の快適な革張りシートで美味しいコーヒーをいただきながらこのブログを書いています。

次回は、Notesの運用管理者向けのセッションを9月に実施予定です。IBM松浦