TDK創業の地である秋田にて、第2回のユーザー情報交換会を開催いたしました。

テーマは、「Notesのグローバル対応」、「Notesで困っている事」の二点を取り上げました。

 

秋田による開催と言うことで東名阪からユーザー企業の研究会メンバーに加え、今回はビジネス・パートナー各社とIBMも参加させていただきました。秋田空港で集合し、TDK秋田の工場とTDK歴史みらい館を見学した後にユーザー情報交換会という行程となりました。

今回は、TDK様のご厚意で空港から会場までバスによる送迎や工場のご案内、歴史みらい館の見学など何から何までお世話になってしまいました。また、道中の道の駅にて、今が季節の岩ガキをいただき日本海の恵み楽しむことができました。

 

到着後にTDK歴史みらい館を見学させていただきました。
「磁性」を扱うことをコア技術として創業からの歩みを、多数の家電を始め、自動車や多くのエレクトロニクス製品に採用される現在の製品群だけではなく、未来に向けた技術に触れて大いに刺激を受けました。

TDK歴史みらい館

 

Notesのグローバル対応では、M&Aによる海外の子会社の情報ガバナンスや海外ユーザーのPC環境をどの様にセットアップやサポートするかなどの運用周りの苦労と工夫が各社から共有されました。製品としては、リリース直後からグローバルで利用される事を想定していたNotesなので、多言語への対応や会社単位のセキュリティなど機能的には足りている印象ですが、クライアント・IDの配布や他社製の情報系システムを使っている関係会社との共有などにおける皆さまの課題や工夫を色々と感じることができました。

 

Notesで困っている事は、各社Notesを長年扱っているだけあり、Notesの得意な所とそうでない所を熟知したメンバーによるディスカッションとなりました。モバイルやクラウドへの対応が一般的になってきており、クラウドを始めとする外部サービスとの情報連携をどうするべきか?といった悩みに対して大阪研究会ではCOMを利用したVB Script連携を今年見直して扱ったというコメントを始めRDB接続やIIOPプロトコルなど多く実績のある方法だけではなくIBMからはDominoをマイクロサービスの基盤にするためのREST APIを充実させる機能強化をしているという紹介もありました。

 

加えて、各社がNotes/Dominoへの再投資をする際に経営層へのアピールが難しいという悩みに対する議論が白熱しました。情報を扱うソフトウェアやサービスに対する様々なメーカーのプロモーションに比べて、市場に対するIBM Notesのプロモーションが弱く顧客の経営層に届いていないと言う事で稟議が難しいケースが増えて困っているという事が共有されました。IBMからは、社運を掛けたWatsonのプロモーションに注力しており、Notesを露出する宣伝活動は難しいとしながらもNotesコンソーシアムなどコミュニティ活動の支援を継続強化し、9月にNotes/Dominoのイベントを実施するとのお話しをさせていただきました。

 

反省会では全員でTDK歴史みらい館から臨む日本海の美しい夕焼けを堪能し、今後の活動への活力を養いました。

次回の幹事会社は、飛島建設様で新社屋である品川にて開催予定です。IBM松浦