第2回 Domino Lounge 大阪を開催しました!

5月19日(火)に、第2回 Domino Lounge 大阪を開催しました!

第2回となる今回は、大阪会場とオンラインのハイブリッド形式での開催となりました。
会場参加・オンライン参加をあわせて多くの方にご参加いただき、今回も大阪らしく、ほどよくゆるく、でも中身はかなり濃い会となりました。

Domino/Notes の最新情報から、Domino IQ、Nomad Mobile、生成AIを活用した開発支援、アップグレード事例、DB2連携、ライブアンケートアプリ、自然言語検索のPoCまで、かなり盛りだくさんの内容となりました。

 

今回も、技術寄りの話題から実運用のリアルな話まで、Domino Lounge らしい濃い時間になりました。
 

今回の大阪では、以下の内容で実施しました。

・HCLのありがたいお話
・FESTA 2026、HCLセミナーフィードバック
・検査成績書電子化プロジェクトの逆転提案 
・Claude Code(有料版)を使ってみました
・Dominoアップグレード戦記 〜14.5で砕け、14.5.1で復活〜サーバ常駐Excelを捨ててローカル転生させた話
・LSXでDB2検索する
・Live アンケート アプリ
・DominoIQを使わない 生成AIによるHCL Domino自然言語検索
・今後の予定



■HCLのありがたいお話

まずは HCL から、Domino/Notes の最新アップデートについて共有いただきました。

Domino 14.5 では、Domino IQ によりローカル LLM と連携できるようになり、LotusScript、Java、REST API などから AI 機能を呼び出せるようになっています。
標準UIとしては、メールテンプレートに要約や返信文例作成の機能が用意されているとのこと。
また、Domino 14.5.1 では RAG(検索強化生成)に対応し、Domino NSF を情報ソースとして利用できるようになった点が紹介されました。
指定した NSF やフィールドの内容をもとに回答を生成でき、Word、Excelなどのテキスト抽出可能な添付ファイルも対象になるようです。
ここが活用できると、いろいろな展開ができそうですね!
画像は現時点では対象外とのことでした。

Domino IQ の大きなポイントとして、Domino の ACL の恩恵を受けられる点があります。
権限のない文書を参照しない形で AI 活用ができるのは、Domino らしい安心感がありますね。

一方で、LLM をオンプレミス環境で動かす前提となるため、GPU などのリソース検討は必要になります。高くつきそう。。。
また、ガードモデルについても紹介がありました。危険な質問や出力をブロックするための仕組みですが、現時点では少し過敏に反応するケースもあるようで、今後のチューニングやベストプラクティスの整理に期待したいところです。

ロードマップでは、Domino IQ のさらなる強化、MCP 対応、最新 TLS、メールの DMARC 対応、ARM CPU サポートなどの話題がありました。Notes クライアントについても UI/UX の刷新などが予定されているようです。



■FESTA 2026、HCLセミナーフィードバック

ノーツコンソーシアム FESTA 2026
HCLイベント
についてフィードバックをしていただきました。
その後コンソーシアム運営・イベント・ワークショップの話や森鴎外(堺事件)についてもお話していただきました。



■検査成績書電子化プロジェクトの逆転提案

続いて、検査成績書の電子化に関する事例紹介がありました。
もともとは紙の検査成績書を現場で使っており、品種やオプションによって検査項目が増減するため、かなり複雑な運用になっていたとのことです。
当初は iReporter の活用も検討されていましたが、項目制御やフォームパターンの多さを考えると、維持管理が難しくなる見込みが出てきました。

そこで方針を変更し、Domino と Nomad Mobile を使って、アプリ本体と入力画面を構築する方向になったとのことです。
紙をそのままデジタル化するだけなら専用ツールでよいケースもありますが、業務ロジックや状態管理、承認、項目制御まで含めると、やはり Domino アプリとして作る方が向いている場面があります。
「ただの帳票電子化」ではなく、「業務アプリ化」として考えるのがポイントですね。
また、図面への手書き注記についても相談があり、実装案など話がありました。
こういう実装アイデアがその場で出てくるのも、Domino Lounge らしいところですね。



■Claude Code(有料版)を使ってみました

続いて、Claude の有料版を使った Domino 開発支援についての発表です。
Claude の Chat、Claude Work、Claude Code などの機能を使い分けながら、Domino 開発にどう活用できるかという内容でした。特に注目だったのは、ODP(オンディスクプロジェクト)との組み合わせです。
NSF のままだと生成AIが中身を理解しづらいですが、ODP により設計要素をテキスト化することで、Claude Code などから解析しやすくなります。

フォーム、ビュー、XPages、カスタムコントロールなどの設計要素を読み取り、既存アプリの解析や、簡単な試作、ドキュメント生成、リファクタリング支援などに活用できる可能性が紹介されました。

今後、DominoHub のオンラインセッションでも、より詳しい内容が紹介される予定とのことです。
DominoHubはこちら



■Dominoアップグレード戦記 〜14.5で砕け、14.5.1で復活

次は、Domino アップグレード時に発生したトラブルと、その解決策についての発表です。

以前の環境では、サーバー上で Excel COM を起動し、帳票を生成する仕組みが使われていました。
Domino 14.0 ではサービスアカウントの変更で一度は回避できたものの、Domino 14.5 では同じ方法ではうまく動作しなかったとのことです。

そこで、サーバー上で Excel を動かす運用をやめ、専用クライアント PC でローカル Agent を実行する構成に変更。
エージェントコントローラ DB をサーバーとローカルで複製し、スケジュール複製とローカル Agent を組み合わせることで、サーバー側の対象 Agent を実行しつつ、Excel ファイルはローカル側で生成する仕組みにしたとのことです。

さらに、notes.ini のキーで実行可能な PC を制限し、誤実行を防ぐ工夫もされていました。
まさに「Notes/Domino の基本機能を組み合わせて解決する」事例ですね。


■LSXでDB2検索する

続いて、LC LSX を使った DB2 連携の事例紹介です。
以前は、ホストから取得したデータを AIX 上で DB2 にロードし、CSV 出力後に Notes へ取り込んで通知していましたが、バッチ処理の非連動や出力タイミング、権限不足などが課題になっていました。
そこで、LotusScript から LC LSX を使って DB2 に接続し、SQL 実行、結果取得、Notes 文書化、ログ記録などを Notes 側で扱う形に見直したとのことです。
接続設定や DCTEST による確認、Domino 実行ユーザーの OS 側 DB2 グループ参加など、実運用ならではのポイントも紹介されました。
Notes 側でログや接続情報を管理できるようになり、運用の見える化や監査性向上につながった事例でした。
古い技術に見えても、現場ではまだ有効に活用できることが伝わる内容でした。


■Live アンケート アプリ

次は、Domino でライブアンケートアプリを作ってみた話です。

セミナーやイベントで、四択、複数選択、自由記述などのアンケートをリアルタイムに集計できるアプリです。
管理側は Notes クライアント、参加者や司会者側は Web から利用する想定で、スマホからの利用も考えられています。

匿名・ログイン不要で利用でき、次の設問が開始されるまで回答できないなど、イベント進行に合わせた制御も考えられていました。

Domino というと、掲示板、申請ワークフロー、文書管理など、どうしても業務システム寄りのイメージが強くなりがちです。
ですが、こういったイベント向けアプリも作れるところに、Domino のアプリケーション開発プラットフォームとしての面白さがあります。
ライブデモでみんなで動作を確認できより実感できました。
今後はテンプレート共有や、Excel などでの集計レポート出力の強化も検討されているとのことです。


■DominoIQを使わない 生成AIによるHCL Domino自然言語検索

最後に、OpenAI API を使って Notes/Domino のデータを自然言語で検索する実装が紹介されました。
ユーザーの質問から、項目定義 JSON と JSON Schema を使って HCL Notes の全文検索条件を生成し、FTSearch に利用するというアプローチです。項目定義には、ラベル、フィールド名、型、別名などを持たせ、検索精度を高める工夫がされていました。
また、日付・数値条件、NOT 条件、フォーム指定の付与など、実運用を意識したポイントも紹介されました。Nomad や Web ブラウザでは CORS 制約があるため、Domino エージェント側で実行する構成にしている点も重要なポイントです。

今後は、ドメイン横断検索や検索結果の要約・集計などにも拡張できそうな、実践的な事例でした。
AI を使うといっても、単に丸投げするのではなく、Notes/Domino のデータ構造や検索仕様を理解したうえで、うまく橋渡しすることが大事ですね。


■今後の予定

今後の予定として、以下のイベントが共有されました。

・2026年6月19日(金):Domino Lounge 名古屋 こちら

・2026年8月28日(金):Domino Lounge 大阪(京都)「しくじり先生」特集 こちら


名古屋では、ユーザー課題ディスカッションや HCL セッションが予定されています。
Domino Lounge 大阪(京都)では「しくじり先生」特集ということで、失敗談や苦労話から学ぶ回になりそうです。

こういうテーマ、絶対おもしろいやつですね。
成功事例より、しくじり事例の方が現場には刺さることも多いです。



■資料の公開について

本日の資料は、ノーツコンソーシアム会員向けに公開予定です。
会員の方は、公開後にぜひ資料もご確認ください。 公開資料リンク

会員にご興味のある方は、ノーツコンソーシアムの案内をご覧ください。 こちら


■おわりに

今回も、Domino IQ、Nomad Mobile、生成AI、アップグレード、外部DB連携、ライブアプリ、自然言語検索と、本当に盛りだくさんの内容でした。
 

Domino/Notes は長く使われている製品だからこそ、現場ごとの工夫やノウハウがたくさんあります。
そして、生成AIやNomad、Domino IQといった新しい要素が加わることで、まだまだ面白いことができそうです。
 

次回の Domino Lounge も楽しみですね!
 

ではでは、また次回お会いできるのを楽しみにしています!

                           Lounge Osaka  米原